日焼け止めの話をしよう

突然だが今日は本題を逸れて、中年の心得の話がしたい。

中山道を行くにあたって、中年にとっての問題は道順ではない。

シミだ。

日焼け止めは外歩きの大切な携行品である。

 

筆者が現在、最もおすすめしたいのはアスタリフトである。

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製造元の富士フィルムといえば、その名の通りフィルム屋さんだが、

写真フィルム製造の技術を応用して生まれたのがアスタリフトである。

フィルムというのはベースとなる素材にゼラチンで薄い被膜を塗布して作られるらしい。

あのテカテカした均一な被膜が皮膚の上に作られることを想像してほしい。

よくわからないが、いかにも紫外線を遮ってくれそうではないか!

実際手に取ってみると素晴らしいのびである。

 

2年に渡る長旅である。健やかに行こうではないか。



「美しい方はより美しく、そうでない方はそれなりに」

意味が分かった方は本物の中年なのでより注意しよう。

1日目 日本橋〜巣鴨 その1

2022年1月22日、記念すべき参勤交代のスタートである。

本日のコースは日本橋巣鴨だ。

のっけから自信満々で恐縮だが、はっきり言ってこのコースは余裕である。

私はかつて日本橋界隈で働いていたことがあるし、途中のお茶の水から本郷、白山、この辺りは学生時代に慣れ親しんだ街なのだ。

 

まずは美容院で散髪し、清々しく日本橋の地に立つ。

中山道トコトコ日記 - 1日目日本橋の様子

意気揚々と、日本橋から歩き始める。

意気揚々と歩き出した。

日本橋三越、神田駅、見慣れた景色がどんどんと過ぎてゆく。

気づけば神田明神もすぐそこだ。

中山道トコトコ日記 - 神田明神の様子

トコトコと歩けば、すぐに神田明神が見えてきた。

ここで突然、1人笑いの発作に見舞われる。

話は飛ぶが、私の先祖は北関東の土着民なのだが、どういうわけか、私がよく似ていると言われる有名人はリチャードギアだ。

 

行き交う江戸の町人たちはまさかすれ違う中肉中背、北関東のリチャードギアがリュックを背負って参勤交代しているとは思いますまい。

 

そう思うと笑いが込み上げてきたのである。

笑うと怪しいので歯を食いしばる。

落ち着いたと思うとまた笑えてくる。

また堪える。ついには震えだす。

 

まさかの自分の情緒不安定がこの旅最初の峠になろうとは先が思いやられるが、どうか皆さま、最後までお付き合いいただきますよう。



プロローグ 2

ガイドブックと2カ年計画

さて、行くべき道は決まった。

では、どう行けばよいのか。

幸いインターネット上には先人たちが多くの軌跡を残してくれている。

どうやら東から西へ進むのと、西から東に進む選択肢があるらしい。

当たり前だ。

 

私は自分にとって馴染みのある東を起点に進むことにした。

いくら馴染みがあるとはいえ、やはり何かガイドブックが欲しい。

私が購入したのはこちら。

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まあ、要するに地図であるが、簡単な見どころの紹介がついているのもありがたい。

ところでこの種の参勤交代系ガイドブックには西→東系と東→西系があるので注意しよう。

ちなみに、私の購入した「ちゃんと歩ける中山道五十九次 東」は東西のどちらを起点としても対応できるように作られている。

 

中山道の総距離は534kmであるから2年で踏破するには、月に20~25キロ歩く必要がある。

毎週4~5kmの散歩と思おう。

その他、私が掲げたポリシーは2つ。

・できる限り日帰り(なぜなら中年は忙しい)

・無理は禁物(なぜなら中年はすぐガタが来る)

 

さあ、いよいよ次回は出発だ!



プロローグ

不惑を目前にして気が付いたことがある。

不惑とは言うが、中年の心は不安定である。

刻まれるシワ、進む老眼、増える背中肉。

私たちはどうあがいてももう大臣にも博士にもなれないことを知っている。

子供のころに夢見たアイスクリーム屋さんだって難しい。

だからと言って、中年は「じゃ、後は若い方々でね」と退席するわけにもいかないのだ。

長くも短くもない来し方行く末を思うとき、だれが惑わずにいられよう。

 

そんな2022年の初め、浅田次郎先生の「日本の『運命』について語ろう」という本を読んでいると、浅田先生が2年かけて中山道を踏破したという記述があった。

先生によれば我々は歴史から「教訓」を発見せねばならないらしい。

そうか、中年心を持て余した私に必要なのは参勤交代かもしれぬ。

かくして私は浅田先生に倣って、2年かけての中山道踏破を思い立ったのである。

 

実はこのイントロは日本橋から板橋を歩き終えた後に書いているのだが、すでに一つ後悔していることがある。

なぜ東海道を選ばなかったのか。何を隠そう私は静岡県民なのだ。

サラリーマン稼業と両立しながら切れ切れに歩く中山道である。

どう考えても往復が負担である。

まだまだ序盤なのだから、もちろん東海道に仕切りなおしてもよかろう。

しかし、書いてしまったのだ。2022年の真新しい手帳の一番初めに。「中山道を踏破する」と。

中山道がどこかなんてよく知らなかったぜ。

2023年12月、見事京都にたどりつくことができるのか、見守っていただければ幸いです。

 

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